ヴォーリスの建築

2008.03.30 日曜日

 

週末初めて訪れた滋賀県立近代美術館は、屋根を低く抑えた静かな佇まいの建物。

ヴォーリス来日100年を記念して開催されたウィリアム・メレル・ヴォーリス展には、沢山の建築の軌跡が、スケッチや図面、写真や映像で語られています。

 

キリスト教伝道のため1905年(明治38年)に来日したは彼は、全国で教会や学校、ホテルなど1600件にものぼる建物を設計し、その活動分野は幅広く、建築から医療、教育、社会事業までおよびます。

 

ヴォーリズの建物は、関学や大丸ヴィラ、六甲山荘、大丸百貨店など訪れる機会も何度かあったけれど、
こうして一堂に実績を見るとその建物の多さに驚きます。

 

かれこれ20年前に、建築仲間達が勉強をかねて始めた「建見楽学」会。その名のとおり、建築を見て楽しく学ぶ、ケンケンがくがくと好きに語り合う仲間です。
今回集まったのは建築やデザイン関係の15名、暫くぶりの面々と楽しい時間です。

 

ヴォーリス展、倉を改造したアジアンカフェでのランチのあとは、近江八幡にある「たねや」の洋菓子部門、「クラブハリエ」でティータイム。
この建物も、近江に関わりの深いヴォーリスの建物。

 

企画を担当T氏の、いつもながらの心配りで予約してくださった特別室は、和室洋室ともこじんまりとした落ち着くスケール、外国人から見る空間構成だからか、窓の位置、視線が少し高い感じです。

 

写真はこの建物の階段。

 

ヴォーリスの空間の中で、いただくハリエ特製焼きたてバームクーヘンとデコポンフレッシジュースは格別。

 

それにしても、色々なことを成し遂げていく彼のエネルギーは素晴らしいと改めて感じた一日でした。