遠くからでも

2009.07.24 金曜日

夕方、5月に完成したNデンタルクリニック様へ。

 

アポイントを取らずに立ち寄らせていただいたので、少し驚かれていたかも。
診療時間中だったので、N先生は治療中。
お一人目の治療が終わられた治療の合間に、その後の様子などお伺いしました。

 

お引き渡しが終わってから、1~2ヶ月するとどんな様子かを見にお伺いさせて頂きます。
1年経ち、四季が一巡したころも。

 

四季がある日本では、建物の環境は季節によって変わってきます。
建物が建つ地域の気候、方位、周辺の環境など様々な要因が重なって、季節によって随分変化があり、1年経たないと解らないところもあるのです。

 

季節の移り変わりや様々な変化をシュミレーションし、検討を重ねたことの結果がでるのは1年後。
建物は形が出来たら完成、というものではありません。

 

人が暮らす、あるいは使う。
そこに人がいて初めて、空間として生きてくる。

 

人との関わりの中で、育ち、変化していくものだと思います。
その中で、少しづつ修正を重ね、より豊かで快適な空間に育てていくプロセスが大切。

 

想いを込めてつくった建物は、自分の子どものようなもの。
住まい手に大切にかわいがられて、一緒に育っていって欲しい。

 

だから、遠くからでもずっと見守っているのです。