六甲山の木 – 活用のために
2018.05.28 月曜日
「六甲山 森の利活用ツアー」に参加してきました。
吉野杉で有名な吉野へは、山や材木団地を見学する機会は何度かあったのですが、
地元六甲山では珍しく初めてです。
現在緑豊かな六甲山ですが、これは人工による植樹なのです。
江戸時代、燃料のため樹木を伐採し、一端はげ山化し土砂災害を招いたことで、
明治35年から治水を目的とした緑化事業が行われました。
治水のため根を張る広葉樹が主だったのですが、
商業材としてのヒノキや杉も植樹されています。
商業目的で植樹された木も、様々な事情から伐採をされないままに。
50年~60年、中には90年近くの樹齢のヒノキや杉もあるとか…
そんな木を間伐して、
間伐材を活用しようという取り組みが4年ほど前から始まっているようです。
川上側の山の手入れをし、川中側にその材を送り製材加工に繋げ、川下側のユーザーへ届ける。
地産地消として、神戸のコンパクトな地域だけでも出来る取り組みです。
半日で杉を伐採から製材まで見学することが出来た、貴重な経験です。
杉の伐採見学後は、木や山の話、木材業界の流通や裏話・問題点などお話し頂き、
私は興味津々。
午前裏六甲山で伐採したての杉を、午後から兵庫運河横の製材所へ
伐採したばかりの杉は、樹液で光りまるで洗ったように濡れ、
触るとちょっとヌルッとしていました。
製材所の人もこれだけフレッシュな木を製材するのは初めてとか。
丸太をカットして板目と柾目の板材を切り出し。
木のお刺身状態で触るとヒンヤリ、含水率はどれくらいだろう。
良く車を走らせている道から少しそれた山道、こんな整然とした植樹林があることに少し驚き。
地元神戸、六甲山での取り組み。
何かしら考えて生かしていきたいと感じています。