子どもの力

2011.06.05 日曜日

 

子どもの持つエネルギー、力を肌で感じる時、
純粋にこの力をのばしていって欲しいと願う。

 

未来を担う子ども達を、どう育てていくのか、建築を通じた創造の世界に小さい頃から触れ合い考えてもらえる機会を、出来れば学校の授業に組み込んでいけるような仕掛けは出来ないだろうか、などなど。

 

そんなことを考えてもう7,8年。

 

以前、神戸の六甲山小学校の校長先生に、学校で先生達と一緒になって授業をさせてほしいと手紙をだしたこともある。
残念ながら、その時は実現出来ず、私一人では仕掛けて取り組む体制も十分ではなかった。

 

 

いつかは建築授業を小学校のカリキュラムに組み込みたい。そう思い続けています。

 

その第一歩、今年の2月にJIA兵庫の建築家仲間達と初の授業ができました。
神戸では今までにも小学校で建築授業は開催されていたけれど、防災や住環境に関する内容だった。

 

建築家として子ども達に伝えたいことは何か。

 

創造性を養う、公共心や人や環境とのつながりを考える、振る舞いを考える、そういうことに繋がる内容をと半年近くかかってみんなで考えた90分のプログラム。

 

 

スライドを使ってのミニ講義

 

模型をつかって村をみんなで考えるワークショップ

 

それぞれクループで考えた村について発表

 

そして小さな村を繋げて大きな村に

 

授業が終わっても、1週間、2週間と自分たちの村を考え成長させてくれました。

 

小学5年生90名に対して、建築家16名。
かなりの大所帯での体制で取り組んだ授業は、子ども達の力も借りて、次に繋がるものになったように思います。

 

それから、起きた震災。

 

阪神淡路大震災を経験した私たちー建築家として何が出来るのか。

 

子ども達の持つエネルギーを、生き生きと生きる力 何かを生み出す力に変える。
ものづくりの授業を通して成長を見守る、そんな寄り添い方が出来ないだろうか。