建物は住まい手とともに育つもの
2009.07.06 月曜日
今日は久しぶりに以前設計をしたS様のところへ。
新築当時、まだ勤めておられたS様は、退職後コーヒーショップをされたいご希望だったので、
小さなスペースをお店用につくっていました。
神戸市長田区、震災で区画整理事業の一角だった新築計画。
いつかこの場所が、人が集まる接点の場、地域との接点になり、人が繋がり、
何かを発信してくれる場に育ってくれればとの願いを込めた建物でした。
あれから早期退職、コーヒーショップを開店されて早2年。
訪れた9席だけの小さなお店は、顔なじみのお客様で賑わい、コーヒーを点てる手を休める間もない感じ。
S様はすっかりマスターの顔になり、その人柄にみなさま集ってこられる様子。
人が集まる接点の場、地域との接点、人が繋がり、何かを発信してくれる場。
こうして、計画当時思い描いたことが、時とともに出来上がっていく。
建物は住まい手とともに育つもの。
それを感じる一時はとても幸せな気持ちです。