聴竹居訪ねて
2008.07.31 木曜日
7月の週末は見学会が続きます。
建築を見て楽しく学ぶ、そんな思いで名前づけられた建見楽学会。
もうかれこれ20年、一緒に年月を重ねてきた仲間たちと一緒に、久しぶりに直球の見学会に。
訪れたのは、大阪と京都の間、大山崎にある聴竹居。
「竹の音を聴く居」という意味を込めて名付けられたこの家は、
1928年に建てられた近代住宅建築の代表作、モダニストの環境工学を基礎とした実験住宅。
建築家であり、京都帝国大学建築学科の教授でもあった藤井厚二の自邸です。
ずっと見学したかった聴竹居をようやく訪れることが出来ました。
大山崎から坂道を少し歩くと、静かな佇まいの木造平屋か見えてきます。
木々に隠れて、気をつけていないと通り過ぎてしまいそう。
でも、近づくと特徴ある窓の構成が目に飛び込んできます。
内部は和洋の生活様式が、透かすつなぐ、高さのバランス、視線の位を絶妙に操作し、独特の空気感を醸し出している。住宅建築研究の対象としてつくられた聴竹居は、デザインや暮らし方だけでなく、気候・風土と共生するためのさまざまな工夫が施されています。
写真からイメージしていたものと、実際とは違っていて、空間は見て体感しないとやはりわかないものです。
聴竹居のあとには、久しぶりに大山崎山荘美術館へ。
何度となく訪れているけれど、美術鑑賞のあとはお決まりのテラスでティータイム。
お酒に弱い私はケーキセットだけど、みんなはビールでいい気分。