現代壁床Ⅲ「気」
2024.10.10 木曜日
神戸芸術文化会議 「第49回こうべ芸文美術展」が10/2(水)〜10/6(日)に原田の森ギャラリーで開催されました。
日本画、洋画・版画、彫刻、工芸、書、写真、デザイン、ファッション、建築・造園園芸、いけばは、様々なジャンルの175作品が原田の森ギャラリーのゆったりとした空間に展示されました。
美術展でも、これだけ違ったジャンルの作品を一堂に観ていただけるのは少ないように思います。
私は今年で「現代壁床シリーズ」3回目の出品。
私にとっては諸先生方に混じって展示させていただける修行の場ですが、10回を目標に楽しみながら考えて制作しています。
今年のテーマは、「気」
勉強している書・川柳・折形を取り入れ、木・竹・和紙・水引・西陣織金襴など自然素材を大切に少し立体的に表現しています。
太陽を丸呑みにして二楽章
人生の二楽章目、自分の中にエネルギーを呑み込む想いで作った句です。
背景にしているのは、茶室の色紙窓から見える秋の風景。
銀杏は西陣織金襴、石畳は様々な特殊和紙。
長い水引とヒカゲノカズラに飾られた折形は雄蝶・雌蝶の陰陽和合の象徴です。
雄蝶(上)雌蝶(下)の陰陽和合の折形
折形社中〼上方嬉楽でご指導頂いた荒木蓬莱堂荒木隆弘氏のブログを参考にアレンジしています
お正月の掛蓬莱によく使われるヒカゲノカズラ。
辰年も終わりに近づいていますが、縁起物の昇り龍に見立てています。
少し表現要素が多かったかな?とは思うものの、構成や見立て、取り合わせを考えるのは楽しいです。