KOBEビエンナーレ2009
2009.11.27 金曜日
KOBEビエンナーレ2009が終わりました。
事務所の近く、メリケンパークではコンテナの中にアート作品を展示するコンテナアートが展開されていました。
近くだから、と思っている内に日あっという間に終わりに近づきあわてて足を運びました。
友人の彫刻家 外礒秀紹さんの作品「WAOMOTE」が出品されています。
今回は、時間の止まったパチンコ店をモチーフとして、
改めて「生きる」ということを考えた作品。
コンテナ内部は、床も壁も天井も全て真っ黒に塗られ、
壁にかけられたパチンコ台、向かう人々はそれぞれの世界に没頭している。
パチンコ台も人々も、真黒の石のよう。
闇の中にさす光が照らし出す様は、モアイ像がかなたを仰ぐような、僧が念仏を唱えるような。
そこには「祈り」が感じられ、暗闇の中、静かな鼓動あるいは母体の中にいるような不思議な感覚。
彼のメッセージを受け取り、彫刻家が見る世界と自分が見る世界の違いを感じながら、
見上げるとルミナリエの準備が出来上がっている。
神戸はやっぱり素敵な街だなあ~ なんて感じながら事務所に帰る晩秋の一日です。