積み重ねるということ

2018.11.21 水曜日

書,神戸,設計事務所

先日、恩師の書業50年を記念する個展にお伺いしてきました。

 

人生で初めての、そして最後の個展 とのこと。

 

書のお稽古を始めて1年半、初心者の私は正直 ‘書’のことはまだよく分からないのだけれど、
創られた作品から発せられるメッセージやエネルギー、
会場の雰囲気や構成、関わる人々のエネルギーは、
ある意味激しい強さを感じられるもの。

 

心と体ににビンビン響く感じがする。

ご自身が若い悩み多い頃の作品から、賞をとられた作品の数々。
和紙や絹に書かれた大作から、小品、着物や帯に書かれたものなど50点程、表現も様々です。

 


 


 


左-無心  右-紅葉

 

書,神戸,設計事務所
左-    右-寿無涯

 

よく、書の余白や空間についてお話されることがあり、
空間を考えつくるる過程と同じで、
ものを創るということには、全てに通じることがあるのだと感じています。

 

頂いた作品集に書かれていた言葉

 

書は文字という形があり、その形をどのように書くか考える。
墨象は筆が走り、心が走ることによって形が生まれ形象が生まれる。
創り出していこうという意識が大切である。

 

道なき道を切り開いていくのが前衛の宿命である。

 

自由な発想とエネルギー
思いをを込めた造形芸術であり、また空間芸術である。

 

50年を積み重ねられ、
前衛書家として、人々の育成、書の発展にと益々エネルギッシュに活動される。

 

強いエネルギーをまとって、背筋が伸びる思いで会場を後にしました。

 

私も頑張らねば…