お祝いの形
2019.03.06 水曜日
「黄綬褒章」を受章された先輩建築家のお祝い会に向けて、席札制作。
主役の女性建築家も、ご来賓の方々も、ほとんどが建築関連のみなさま。
せっかくなので、ホテルの一般的な席札では無く、
少し遊び心を織り交ぜ、お祝いらしい形を考えてみました。
春らしいパステル色の家形に折形の蝶が舞い降りる。
お渡しする色席札は桜の花びらの形、同じ色の家形がお席に導いてくれるメッセージ。
折形は武家の礼法の一つとして発展し、その伝統を今に伝えるもの。
この蝶は荒木蓬莱堂荒木隆弘氏が考案され教えて頂いたものを、「女の祝い」という胡麻塩包みの折形を蝶にアレンジして和紙と水引で作ったものです。
蝶は「幸せを運ぶ」ものとして、吉祥文様にもなっていて、
特に黄い蝶を見ると「夢が叶う」とも言われています。
それぞれの家々に、幸せを運ぶ「祝いの蝶」が舞い降りますように…
そんな想いを込めてみました。
お渡しする記念品には、京都の老舗 宮脇賣扇庵の舞扇を。
お部屋のしつらえとし飾っても美しい舞扇は、見ているだけで優雅な心の贅沢です。
包み紙に蝶の文様があったので、金の和紙と「祝いの蝶」で華やかさを添えて…
伝統を今に生かす ‘お祝いの形’