エジプト紀行3

2007.03.15 木曜日

移動中、バスから見える景色で気になるのは建設中の住宅たち。

 

ローコストは泥を固めたような日干し煉瓦積みの住宅。

 

ある程度お金のある家は、コンクリートの柱と床スラブに壁は煉瓦積で、外壁仕上げは塗り壁仕上げが多い。
でも、何故かほとんどの住宅が、コンクリートスラブから柱を継ぎ足していけるように柱の鉄筋が空に向かって伸びている。

 

建設中かな?と思ったら人が住んでいて、鉄筋が伸びた最上階は物干し場として使い、屋根は簡単な葦簀のようなものをかけている。

 

聞くと、エジプトではお金が貯まったら1階分を建築して、また今度お金が貯まったら次の階をつくるとのこと。
長い時は15年くらいかかってつくるので、その間に家族構成も変化する。

 

住宅ローンで建築する制度はなく、貯まってから建てるらしい。
都市部以外では法的規制がないので、2、3階建の住宅は自由に建てている感じ。
おおらかと言うべきでしょうか。

 

 

今回現地ガイドをしてくださったのは日本人専門にガイドをする旅行会社代表のターリックさん。
ガイド歴20年のベテランなのですが、20年前に京都の裏千家に入門され茶道を勉強されていたかた。

 

なんと裏千家のエジプト・中近東の代表もされていて、単なる観光説明ではなく歴史的背景から現在の暮らしに至るまで京都弁で流暢に説明をしてくださった。

 

行き届いた気配り、日本的な感性も持ち合わせて、日本とエジプトの文化交流の架け橋になりたいと話される姿は、ガイドのロールモデルです。

 

今度来るときは、是非ターリックさんさんの住宅を訪問してエジプトの暮らしを垣間見てみたいものです。