2013.02.25 月曜日
三代澤本壽
恥ずかしながらその名前は記憶にはなかった。
ポスターに惹かれて入った美術館、
空間に置かれた屏風の斬新で潔い力強さにドキッとさせられた。
神戸ファッション美術館ブログより転載
壁に掛けられたものとは違い、屏風は立体としての陰影や存在感だけでなく、
しつらえとして空間を隔てながらつなぎ、表と裏で気配を変える。
強製紙を好んでつかっての型絵染。
幾何学模様がつくるのびやかな世界。
強度を増すために塗られた糊の微妙な艶もいい。
美しい、音楽のような旋律。
単純明快でなお複雑な屏風の世界を、改めて考えてみたくなった。
神戸ファッション美術館