谷崎潤一郎の旧邸保存・復元
2020.01.28 火曜日
昨年入会させて頂いた神戸芸術文化会議の学術セミナー&新年会へ。
セミナータイトルは、
文化を後世に残すということ~ 「谷崎潤一郎の旧邸保存・復元で学んだこと」
谷崎潤一郎に関わる「家」と作品性を研究と保存活動に長年携わられてきた
たつみ都志さんによるお話は、建物保存という観点だけでなく、谷崎潤一郎氏が作品を生み出していく必要な背景として、環境を整えるために家を住み替える(生涯で47回阪神間で13回)、
作品性と家の関わりはとても興味深いお話でした。
私の家の近くに細雪の舞台となった「倚松庵」があり、移築時の構造段階の見学にも行き、住吉川沿いの風景としても馴染みある建物。
作品と家の繋がりは知っていたものの、作品を生み出す舞台として、
こんなに転々と住まいを変えておられたとは知りませんでした。
ご自身でも月1回ガイドをされているとのこと、本を読みかえして又訪ねたくなりました。
47年の研究と、後世に文化として、
作品が生み出された背景としての作家が暮らした「家」を残す、
という使命感とエネルギーの強さには胸を打たれました。
新年会は、音楽とお食事を楽しみ文化交流。
お久しぶりの方にも何人かお声がけ頂き、サプライズの再会でした。