令和2年 年の初めに

2020.01.08 水曜日

令和2年 年の初めに

2020頌春,子,神戸,設計事務所

 

新年明けましておめでとうございます。
遅々として進まない気まぐれなブログ更新ですが、今年も宜しくお願い致します。

 

「暮らしに生かす真行草」

昨年より自身の研究テーマとして取り組むべく、ようやく文章を書きだしています。

真行草は書道はもとより、連歌、茶道、華道、建築、庭、絵画、能などなど日本の伝統文化に深く根ざした考えや形です。

建築は空間として形としての真行草ですが、その形に至るまでの心の真行草が大切な意味を持っていると思えます。

 

中国から日本に渡り、時代の流れの中で「真行草」が日本でどう取り入れられ、育まれ、発展していったのか。

それぞれの文化で、どう影響し合って、柔軟に時代と向き合いながら今に至っているのか。

そして今という時代、この「真行草」を生かし取り入れ、次の時代へと繋げていける光は何なのだろうか。

 

そんな想いで、それぞれの文化の流れを一つの年表にまとめ、
俯瞰してみたのが1年ほど前のこと。

第1章 真行草をたどる旅
それぞれの文化の流れの中で真行草がどう変化したか

第2章 伝統を繋ぐ 生かす
真行草を生かし伝える人のインタビュー事例紹介

第3章 暮らしに生かす真行草
真行草を今の暮らしに生かす室礼の事例写真と解説ヒント

 

小項目まで目次をつくるところまではしたものの、
歴史の流れを押さえ比較検討することの難しさに、ペンを持てずでした。

 

「取りあえず書き始めることやね」

 

先導者のような友人の言葉に押されて、ようやく書き始めたのです。

 

実は、「真行草」を俯瞰的にとらえた本は論文以外では無いのです。
それだけ難しいテーマなのでしょう。

 

私は研究者ではありません。

テーマとして「真行草」に取り組み過去を紐解きたいのは、
それを今に生かし未来に繋げたい思いが強いからなのです。

 

数珠つなぎのように、それぞれの文化の流れと時代背景をにらみ繋ぎ、整理分析に想像力を働かせ、編み上げて行きましょう。

 

出版社は未定ですが、やり始めないと出来ません。

 

「知を力に」

大学卒業の時に恩師に贈られた言葉と共に、夢見る力を実現する力に変えますね。

 

私のミッションは、「つくる つたえる つなぐ」

 

心地よい豊かな空間づくりとともに、今年も進んで参ります。
応援宜しくお願い致します。

 

みなさまも、どうぞ実り多い一年をお過ごし下さいませ。
ご多幸をお祈り申し上げます。