発信 – 日常の中の非日常
2007.06.27 水曜日
24日にインテリアセミナーを行いました。
テーマは、日常のエンタテーメント-「日常の中の非日常」をつくるインテリア。
「日常の中の非日常」は私が空間をつくるときのひとつのテーマのです。
日々の暮らしの中でも、空間を見る視点や意識を変えることで、一つの空間のありようが変わってきます。
可変的空間 - 一つの使い方や機能に固定されるのではなく、場面に応じて柔らかに変化するもの。
イメージとしては、水のようなさらさらした感じでなく、コンニャクグミみたいに弾力があって、ちょっと力を入れると変化する感じでしょうか。
日本住文化の特徴でもある転用の美学を、再度意識して暮らしに生かしていく。
新たに住まいをつくる時、今の住まいを考えるとき、どちらの場合でも「日常の中の非日常」は意識すればつくることができるもの。
例えば喧噪の中であっても、ふすまを開け茶室へ一歩足を踏み入れたとたん、時間の流れや空気感が変わるように、そこには何か所作をとうして自らの意識を入れ替える、スイッチを切り替えることで、一瞬にして異次元へいくことができる。
その舞台として空間は大切な役割を担っています。
事例を見ていただきながら、あれこれ話をさせていただきました。
参加者にご近所にお住まいの知り合いの方がいて、ちょっとビックリ。
英語の先生をされている彼女が、帰りに言われていた言葉。
「発信するっていうことが大事ですよね。自分の中に閉まっていたら、確かに誰にも犯されないけれど。発信すると、批判されることもあるけれど、何かしらリアクションがあって受け取るものがあるから。ジャンルは違うけれど、共通する部分があると思う。」
人に教える立場の方がセミナーを聞かれると、
話の内容だけれは無く、違った視点で聞かれているのだと実感します。
「発信」することは、確かに勇気がいる部分でもあるけれど、
批判を含め得られるものは大きいです。