西大寺 秋の大茶盛式
2019.10.13 日曜日
西大寺の秋の大茶盛式。
台風は関西直撃は逃れたものの、心配な大きい地域を思うとお伺いするか迷ったのですが、
ご祈願できればと思いお伺いすることにしました。
神戸から1時間半程なのですが、なかなか奈良には出かける機会が少なく、
実は大茶盛式にお伺いするのは初めてなのです。
先ずは本堂にお参り、ご挨拶。
本堂でお出会いした地蔵菩薩様、その横にお唱えが書いてありました。
「オン カカカ ビサンマエイ ソワカ」
子どもの頃、母に教えられるままに意味も解らずずっとお唱えしていた言葉でした。
お地蔵様は私にとって身近で、小学校に行く前に必ずお参り、なにかあるとお参りしていました。
お地蔵盆には子どもにはお菓子が配られ、お地蔵様の前、外での映画上映が楽しみの一つでした。
「オン カカカ ビサンマエイ ソワカ」
「オン カカカ ビサンマエイ ソワカ」
「オン カカカ ビサンマエイ ソワカ」
子どもの頃と同じに、三回お唱えをし懐かしい気持ち…
本堂にお参りの後、大人数かしら?と思っていた光明殿での本席。
台風の影響か比較的人数が少なく、最後列でゆったりと座らせていただきました。
僧侶の方から、西大寺の歴史のお話、今は1万坪の境内ですが昔は27万坪もあったそうな。
そして、大茶盛りの由来や薬としてのお茶の話、松に雪景色の床飾りの意味などのお話の後、
お点前が始まります。
茶碗はもちろんのこと、風呂釜、棗、水差し、柄杓、茶筅、など全てが巨大サイズ。
5人分のお茶が点てられた茶碗、同席させていただいた3人で頂戴することに。
心得のある男性の方に支えていただき、何とか無事にお茶を頂くことが出来、
最後飲み干して頂いたおかげで、大きな茶碗の拝見まで出来ました。
副席は煎茶席、床・書院のしつらえは文人好み。
床脇には野にあるように、アケビやつる草など野趣あふれるよう生けられていました。
点心に温かいお蕎麦を頂き、
最後に四王堂で、心静かに護摩祈願をしていただいた秋の一日。