折形 – 箸包
2021.11.24 水曜日
折形 – 箸包
今年もあと1ヶ月と少し。
籠りがちな日々を過ごしながらも、新しい年に幸あれと願いを込めて、
何かを考えたり準備をしたくなりますね。
「折形-おりかた」という日本の伝統的な包の形。
名前を知らなくても、お正月の箸包やのし袋など、暮らしの中に生かされています。
その歴史を紐解くと、武家の礼法から、遡れば神々へのお供えに通じていく。
白い紙で折られた形、折り目の陰影が作り出す凛とした空気。
精神性を感じられる形と品性、折る人の込められた想いに魅力を感じます。
心新たに迎えるお正月、来年に向けて箸包をご自身で作られてはいかがでしょうか?
大阪総合デザイン専門学校デザイン学科のライフスタイル研究という科目で、
学生に日本の伝統文化をもっと知ってもらいたくて、
「折形を取り入れたホームパーティの企画・デザイン」という課題を考えました。
50名以上の学生が、「折形」を初めて識り考え、若い感性で、
おもてなしの心やデザイン性をどう暮らしに取り入れたら良いかを考えてくれました。
これから、それぞれがデザインや暮らしなど、何かしら生かしていってくれればと願います。
大勢の学生に伝えるために、思い出し作ってくれるために、
箸包2種「柳箸包」「祝箸包」の動画を作成しました。
和紙や洋紙、紙の色合わせで、
凛として改まった雰囲気にも華やかな雰囲気にも。
お正月やお祝い事、ホームパーテイのおもてなしに、
ご自身の手で仕立ててみては如何でしょうか?
この折形は 「日本の折形集」(荒木真喜雄著 淡交社発行)の型紙をもとに作成しています。
荒木真喜雄氏のご子息、荒木蓬莱堂 荒木隆弘氏に折形をご教示いただくご縁があり、
資料や写真の使用や掲載をご快諾をいただいきました。
感謝申し上げます。
◼︎動画作成/ナレーション MEG建築設計事務所 矢代恵
◼︎折形作成 ラッピング工房・OZ 尾崎聡子