昔ながらの町屋が軒を並べる
この場所に'集まる場'を作りたい
その言葉に押されて 建物に足を踏み入れる
70余年の歴史とともに
子供の頃遊んだ空家の記憶が蘇る
ちょっと恐ろしい
でも楽しい 懐かしい感じ
過去 現在 未来 流れゆく時間
ちりばめたものは
いつしか 目に見えない流れを作る
流れと流れは ぶつかり
亀裂が生まれ 時間はとまる
人と人 人ともの ものともの
そこにあるのは
時空を超えた接点か
京都出町柳、昔ながらの町屋が軒を並べる商店街の一角にこのダイニングバーは位置する。
ここは、旧市内から洛北に至る出入口として、大原女と市内の人との接点となっていた場所でもある。
この場所に一つの集まりある場モをつくりたいというオーナーの想いを受け、 立ち入った築70年あまりの町屋は、主に置き去りにされたように、朽ち果てかけ寂しげだった。70年生きた建物の刻まれてきた過去の記憶を、過去-現在-未来へとつなぐ、 ここにさまざまな出会いが生まれる【接点としての場】をつくりたいと思った。
かつて通り庭だった場所に掛かる、金属の仮設的な階段。 力強い古い梁の下に混在する さまざまな素材。
過去-現在-未来
どこか懐かしい記憶の風景、流れのない時間、曖昧な空間の接点。
接点としてのこの場所で、全てを混在した中に時空を越えて、人と人、人ともの、ものとものの接点として 時代を包み、未来に向かって存在して欲しいと願っている。
木造地上2F
京都市上京区
延床面積 229.96㎡