瞼をとじる
瞳の奥に見つけたものは 日常にかき消され
置き去りにされた忘れ物
風の匂い 葉擦れの音
身体に浸みいる空気 自然としての人
研ぎすまされゆく感覚
瞼をあける
空間をキャンバスに 描かれるドラマ
空と木々とともに 繰り広げられる光の舞
時の移ろいとともに 踊る影法師
時に楽しく 時に淋しく
呼び覚ましたものは
日常の中の非日常
時代と生きる 可変的夢舞台
自然を取り込み、季節の移りかわり、生活シーンに応じて楽しめるように3つの庭を配置した開放的な空間、可変的な空間をつくっている。
季節の花緑を楽しみながらアプローチする前庭。
玄関扉を開けた時に開放的な光を感じる竹林の中庭。
日常生活の憩いの場となる後庭。
扉を開ければ、3つの庭、外部と内部が一体的空間となる。
リビングに続くパブリックデッキ、ダイニングに続くプライベートデッキは内部と外部をゆるやかに繋ぎ、水平の伸びやかさと生活の楽しさをつくる。プライベートデッキに設けた露天風呂も楽しみのひとつ。
リビングと一体的な和室の床扱い-表裏リバーシブル可動スクリーンは、ハレとケ、 場面に応じて雰囲気を変えることが出来る。色のコントラストを楽しみ、晒竹張りの天井で水平ラインを強調した夢舞台である。
2Fに設けた3つのテラスからは山々を望み、豊かな自然を楽しむプライベート空間となっている。
木造地上2F
養父市
敷地面積 337.68㎡
建築面積 138.64㎡
延床面積 243.96㎡
第9回あたたかな住空間デザインコンペティション 暮らしデザイン部門特別賞 受賞