自然に抱かれた街の一角
そっとおかれた 光る箱
フレームの中に
閉じ込められた 光る箱
黒いフレームは踊るリボン
リボンの中 踊っているのは
人々の笑顔
人々の会話
繰り広げられる 日常の舞台
人へ 街へ 未来へ
暮らしのメッセージを伝える
情報発信ステーション
山々に囲まれた兵庫県但馬地域に位置するガス機器ショールームをもつ地元企業の社屋である。
ガス・給排水設備工事、新聞事業を主とする会社は、今後の事業展開を見据え時代にあったショールームを備えた社屋が求められた。
ガス機器に特化したショールームは、地元だけでなく広く情報発信をする場でもある。
木造平屋建ての建物は、水平ラインを強調した外観デザインとし、道行く人の視線レベルを意識したヒューマンスケールとしている。
黒く縁取るフレームはリボンを折った形、その中に箱が包まれたイメージとしている。
ショールームは、一直線に伸びるアルコーブ照明をアクセントに、鏡による錯視を利用し、水平の伸びやかな広がりを演出。
会議室は、イベント時にはショールームと一体となる可変的空間である。
積雪地域での木構造大空間を実現にするため、梁は三段格子梁とした特殊木構造とし、最大6m~8mの空間を確保している。
杉三段格子梁現しとした事務所・新聞室は、高天井のもつ伸びやかさとともにダイナミックな雰囲気をつくっている。
日暮れとともに、ショールームは光る箱となり、街に賑わいと情報を発信している。
木造地上1F
養父市
建築面積 146.92㎡
延床面積 140.20㎡